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『南京の真実 七人の「死刑囚」』を見てしまった [映画・DVD系]

この連休中、某所で『南京の真実 七人の「死刑囚」』というプロパガンダ作品を見てしまった。

入場無料の上映会なのでタダで見られたわけだが、しかし3時間もの苦痛な時間を浪費させられたことはお金以上に大きな損失だった気がする。

内容は、東京裁判でいわゆる「A級戦犯」として処刑された七人の死刑囚たちの最後の一日をめぐるドキュメントの形式をとり、彼ら(正確には松井石根)の回想から「南京大虐殺など無かった」とほのめかすストーリー展開となっている。そもそもタイトルが「南京」なのになんで東京裁判??と誰もが思う不可解さを、回想シーンで当時の日本のプロパガンダ記録映像をはさむことによって強引に結びつけて解決する。これだけでもアクロバティックなのに、作品が主張する政治的メッセージもアクロバティックさが炸裂。だって占領当時の南京を写した日本の記録映画の映像を見せることだけで「南京大虐殺など無かった」と結論づけようとしているのだから、開いた口がふさがらない。中国のプロパガンダに対抗するのに、そんな戦時中の日本のプロパガンダ映像を持ち出して、どのような説得力があるというんだろう。当時の南京でどのようなことがあったかは知らないが、日本にとって都合の悪い場面など出てくるわけないじゃないかw

キャストの点からいえば、特に藤巻潤の東条英機はいただけなかった。頭の形も違うしw、あまりに健康的すぎて(ガタイ良すぎて)違和感バリバリ。広田弘毅を演じた寺田農は、魚雷にくくり付けたドラム缶の中でバカヤローと叫んだあの頃を思い出して欲しいw

まあこの映画は一般公開される意味が感じられない出来の悪いプロパガンダ作品としての評価以上のものは何もないと思う。見どころとしては、挿入される記録映画『南京』(昭和13年)に出てくる装甲車ぐらいのものだろう。中国側の主張する「大虐殺」が誇張されているのは事実かもしれないけれど、逆に当時の記録映像を何の疑いの目もなくたやすく信じて「虐殺など無かった」証拠だと言える人たちがステキだ。ヒデキ、感激!である。この作品からは本当に「真実」に迫ろうという気概は感じられない。

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『任侠外伝 玄海灘』(1976) [映画・DVD系]

ATG作品、未DVD化。唐十郎監督。

特殊漫画家・根本敬のモチーフというか座右の銘というか、「小僧、糸のないギターを弾いてくれ」のセリフの元ネタはこの映画

道端で倒れ込み、蛇口から吹き出る水を飲む若い男(根津甚八)がいた。売血してふらふらの彼を拾ったのは一匹狼のヤクザ、近藤(安藤昇)で、男は彼の舎弟分となる。

朝鮮戦争のさなか、死体洗いのバイトをしていた医学生の沢木(宍戸錠)と近藤は、同じ仕事がもっと儲かると誘われ、韓国に渡る。死んだ兵の認識票を配るため釜山のある農家にやってきた二人は、止めに入った韓国人の男(小松方正)も足蹴にして、女に暴行してしまう。
その後、沢木は沢木組の親分、近藤は沢木と兄弟分ながら一匹狼のヤクザとなり、韓国から女たちを密入国させて売り飛ばす商売に手を染めていた。その女たちにまぎれこんだ、一人の美しい女と、近藤、若い男の三人の関係はいかに。そして、近藤と沢木の関係はいかに。

俳優陣の演技が光る。根津甚八は、便所の床にはいつくばって流れる小便を飲んだり、ヘドロだらけのドブ川に顔をうづめたりなど体を張った演技で惹きつける。そして、小松方正の怪演が素晴らしい。七色の苦悶の表情を浮かべる・砂を噛みしめる・半ケツを出すw
国鉄の局長役の常田富士男のナヨナヨした感じ、刑務所の刑務官役の丹古母鬼馬二もイイ。

主題曲の「サーランヘー、トーンマッコーリー」(うろ覚えです)というメロディーが切ないが、耳に残る。安藤昇の挿入歌「黒犬」はセリフに味があって、シブイ曲だ。ぜひ一聴をおすすめしたい。


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『太平洋の地獄』(1968) [映画・DVD系]

太平洋の地獄

太平洋の地獄


『太平洋の地獄』を見た。
洋上の孤島に、一人の日本兵(三船敏郎)と一人の米兵が流れ着く。わずかな砂浜とジャングルしかない島。先に住み着いていた日本兵は、後から来てジャングルに逃げ込んだ米兵をあぶりだそうと頑張る。米兵の方は、日本兵の隙をついて水をかっぱらおうと頑張る。双方、ろくな持ち物や装備もない中で、頭を使って生き延びようと必死だ。そうこうしているうちに、しだいに両者の間に「共同関係」のようなものができあがっていく・・・。

前半の両者の「攻防」が面白い。特に日本兵を演じる三船敏郎が「またんかー、こら!」「だまれー、だまらんかー!」と迫力満点w。言葉こそお互いわからないものの、顔と態度で通じさせたり、立場が逆転したり、笑えるシーンもあちこちある。しかし、おそらく戦争のむなしさや不条理を表したかったのではないかと思われるが、ラストシーンのあっけなさには少々拍子抜けした。DVDには特典として「もう一つのあり得たシーン」が追加されていたが、こちらだと意外性がなくなってしまう気がする。
 登場人物は日米双方の「白ひげ」と「黒ひげ」のみ(もちろん「赤ひげ」ではない)。他には人間も戦車も飛行機も軍艦も出てこない。二人のひげオヤジの熱く冷たい共生を見るための映画だ。


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お詫び [アヤシイ系]

以前、橋下弁護士について、ある巨大掲示板の書き込みを引用する形で某所に以下のようなコメントを付けました。

(引用開始)
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刑事弁護に精通しておられる橋下氏の華麗な経歴は以下の通りのようです。
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79 :傍聴席@名無しさんでいっぱい:2007/09/13(木) 01:20:04 ID:zehWQXUm0
>>42
光市の弁護団の主な有名担当事件(総合)
→新宿西口バス放火事件、山梨幼児誘拐殺人事件、和歌山カレー事件 、ヒューザー、オウム真理教、ハンセン病訴訟の弁護団代表
広島市小1女児殺害事件の外国人ヤギ、名張毒ぶどう酒事件弁護団団長 、藤本事件、下関駅無差別殺傷事件、中国残留孤児広島訴訟

橋下の過去の主な有名担当事件(総合)
→(今回の)橋下事件
***********************************************************************************************

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
(引用終了)

ところが橋下氏の業績について、
事実誤認もしくは不当に低く評価がなされているのではないかとの指摘を受けました

報道によりますと、橋下氏は、グレーゾーン金利で取り立てを行っていた商工ローンの顧問弁護士を8年間勤め、「8年間負け知らず」だったと自ら豪語していたこともあり、この報道が事実なら、商工ローンの権利擁護に多大な貢献実績を残されていたことが確実となり、橋下氏の過去の業績について、当方のコメントにも認識不足・事実を誤認していた点があったと考えざるをえません。
 よって、ここに、橋下氏とともに、橋下氏に利益を守られたグレーゾーン業者、「核保有発言」等により府知事選での橋下氏を支援する珍風等関係各位の皆様に、氏の弁護士としての実績を不当に低く表現してしまった件について訂正し、謹んでお詫びいたします。


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積ん読その13  『おい、小池! 全国指名手配犯リスト付き未解決事件ファイル』 [読書不可侵条約系]

 これはもうタイトルそのものにヤラレました。あちこちに貼られている指名手配ポスターで有名な「おい、小池!」ですよ。かなりインパクトあります。しかし本の内容は、あの指名手配された小池さんについての詳細なルポルタージュかと思いきや、サブタイトルにあるように近年の様々な未解決事件とその指名手配犯を紹介するもの。小池さんも、あくまでその中の一事例に過ぎません。なのにタイトルに使うのは反則じゃないだろうか
読んでみると、未解決の事件ってけっこうありますね。「おい、小池!」さんのようにすでに容疑者が特定された事件はともかく、いまだ容疑者が特定されないままだいぶ時間が経つ事件などは今後の捜査がうまく進むのかどうか、気になるところだ。



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『ウィッカーマン』(1973) [映画・DVD系]

『ウィッカーマン』を見た。昔、レンタルビデオ屋で後輩に紹介された時、ジャケットに現れた髪を振り乱して手を突き出している妙な男と、巨大なロボット風のなにものかが強烈な印象を与えてくれた作品。その後、どこのレンタル屋を探しても見つからず、DVD化もされていなかったが、どうやら数年前に一度DVD化されたことを知り、なんとか購入することができた(しかしその前に通信販売で間違って英語版を買うという大失敗もあったが)。

 サマーアイル島で少女が行方不明になったとの連絡があり、主人公ハウイー警部は単身、捜索に赴く。島では、島人たちの様子が何か変だ。よそ者を避けるような態度のみならず、妙に不思議でエロティックな風習に覆われている。厳格なクリスチャンである警部にとっては大変不快な風習だ。さらに、少女の捜索でも、島民がその行方を隠したがっている様子があり、警部はなんとか少女を探そうと躍起になる。島のリーダーであるサマーアイル卿も不思議な人物で、少女のことや島の風習の独自性について、警部に説明してくれるのだが、アヤシゲな雰囲気を醸し出している。島の祭りまで滞在することになった警部は、少女が祭りのいけにえに捧げられるのでは?と推測し、祭りに紛れ込んでいくのだが・・・

島で行われるケルトふうの風習がとても味わいがあって面白い。映画ではそれが逆に不気味さへともつながっていくのだが。そして、どんでん返しのラストも、なんだかよくわからんけど意外に面白かったwというか、警部がかわいそうじゃないかww
ただ、公開された通常版ではもともとの原版からけっこう重要なシーンが総計10分以上削除されており、そのために、全体として理解しづらくなっているのが残念(完全版DVDでは通常版のほか、削除シーンを含む復元版が両方入っている)。最近、ニコラスケイジ主演でリメイク版がつくられているが、こちらは未見。

ウィッカーマン 特別完全版

ウィッカーマン 特別完全版

  • 出版社/メーカー: スティングレイ
  • 発売日: 2003/06/21
  • メディア: DVD


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『太平洋航空作戦』(1951) [映画・DVD系]

太平洋航空作戦

太平洋航空作戦


『太平洋航空作戦』を見た。
ある航空隊にジョンウェイン扮する新任部隊長が赴任してくる。先任の温情的な部隊長はいわば格下げとなり、厳格な新任隊長の下で留任する。いっぽう反抗的な部下たちは命令を無視したために命を落とす結果となり、しだいに新任隊長が信頼を得ていく、というストーリー

登場する航空機は、F6F、コルセア、PBY飛行艇、輸送機など。
やられ役の日本機は胴体側面に「燃料タンク」の文字が書かれているが、どう見ても機体は日本機に見えない。パイロットもおそらくただの中国人エキストラ。撃たれて絶命する一瞬のシーンだけではあるが、せめてもう少しきちんと演技してほしかった。それから、戦っていたのはガダルカナルだったはずだが、その時期にコルセアが出てきたのはちと疑問だった。コルセアってもっとあとから配備されるんじゃなかったっけ?


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『首』(1968) [映画・DVD系]

戦時中のいわゆる「首なし事件」解明に尽力した正木ひろし弁護士を小林桂樹が熱演。

炭坑夫が「脳溢血」で死んだことの調査を頼まれた正木。しかし検察の非協力的な態度、炭坑夫関係者の証言を精査していくうちに、警察官による暴行と隠蔽という疑いが濃厚になる。しかし正木の疑いに気づいた検察は、先乗りして遺体を解剖し、改めて「脳溢血」と認定したのだった。果たして、炭坑夫は脳溢血だったのか、それとも暴行死だったのか。正木は法医学専門の帝大教授の協力を得て、遺体が埋葬された現地へ向かう・・・・

当初、軽い頼まれごととしか認識していなかった正木が、しだいに事件の真相をつきとめようと執念を燃やしていく過程が描かれており、小林桂樹が熱演している。

(余談だが、その正義の人を演じる小林桂樹が一転、アレっぷりを存分に披露している『裸の大将』(1958)も面白い。劇中「こじき」「ルンペン」「きちがい」表現がでてくるのでビデオ・DVD化はされないと思うが。この映画の感想については、http://blog.so-net.ne.jp/warabaa/2007-02-15 参照)

キャストは小林のほか、検事役の神山繁が神経質でエリートのいやらしい感じが出てるし、警察寄りの地元解剖医にふてぶてしいワルそうな雰囲気たっぷりの大滝秀治、地元炭坑関係者役として「長さん」こと下川辰平など。さらに、帝大教授の連中も権威主義的で「いかにも」感満載だし、正木と共に首を切る解剖助手が、顔も態度も変人ぶりを発揮wしていて、映画の息苦しく深刻な展開に息抜きというか、面白みをを与えている。


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映画版『野火』(1959) [映画・DVD系]

映画版『野火』(1959)を見た。
以前、原作を読んで感想を書いたので、あらすじに関してはそれを参照。http://blog.so-net.ne.jp/warabaa/2006-12-09

映画版では、主人公の心の描写があまり表出されていないので物足りない気がした。原作では、主人公の行動と内面を透徹な第三者の視点を交えつつ俯瞰して描いていくのだが、映画版では、そうした側面はなく、事態は淡々と進み、見ている者にはおそらく退屈に感じるのではないかと思う。まあそもそも『野火』の内容自体が、死と隣り合わせた自分自身の生への渇望を、人肉食の現場に居合わせることとの関わりで描いているのだから、非常に暗い話でしかないが。

映画では「猿の肉」を食べようとするが堅すぎて歯が欠け、結局食べずじまい、という設定になっているようだが、原作では、永松に勧められて何度か食べている。そのことは、主人公自身、「猿の肉」といいつつ実は人肉であることを半分悟っていたわけで、自分自身が直接手を下すことには躊躇するのに、なぜ他人を介するとあっさりと(人肉食を)許してしまうのかという問いが投げかけられていることからもわかるように、映画版ではここをやや単純化してしまったきらいがある。また、主人公が極限状態の中で想起する神への祈りというか信仰心が描かれていないこともあり、主人公の内面まで深く切り込むことができていないと思う。

キャストについては、主演の船越英二は好演していたと思うが、私自身は晩年の船越英二しか知らないので、みすぼらしいひげ面の敗残兵を演ずる若い彼を見てもあまりピンとこない(『熱中時代』の校長先生とか『暴れん坊将軍』の2代目爺とかポリデントのおじいちゃんとは思えないってことですw)。むしろ、仲代達矢あたりにやってほしかったと思うのは、『人間の条件』を見てしまったせいだろうか。そのほかのキャストはミッキーカーチス、佐野浅夫、稲葉義男など。

野火

野火


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『フライングタイガー』 [映画・DVD系]

フライングタイガー』(1942)を見た。

日中戦争時に中国国民党軍を支援したフライングタイガー(アメリカ合衆国義勇軍)部隊の活躍を描く作品。

ジョンウェイン扮する部隊長が補充兵として旧知の友人を迎え入れる。この友人、飛行気乗りとして腕はかなりのものだが、軍隊の規律正しさが苦手な男。配属されたのち、彼は部隊内で問題を引き起こしていく。そしてラスト。日本軍が補給線として使用する橋を爆破する任務が部隊に命じられるが、隊長ひとりで輸送機にダイナマイトを積んで、いわば特攻のような形で出撃することになる。いざ出撃!という輸送機の中に、友人も乗り込むのだった・・・

全体にわたって、P40と日本の(おそらく)97戦、97重爆との空中戦が繰り広げられる。
戦闘シーンは記録フィルムでなくほぼ特撮のようだ。正面から撃たれて搭乗員が目を押さえる同じシーンが3度も出てきたのが笑える。

そして、例によって、でてくる日本人はヘンだw
「早ク、センソの用意シテ!」「ヒコキ、キマシタ!」「テポウノ用意シテ!」「ヨロシ!」などなど珍妙なニホンゴが楽しめる一品w

フライング・タイガー

フライング・タイガー


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