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『太平洋航空作戦』(1951) [映画・DVD系]

太平洋航空作戦

太平洋航空作戦


『太平洋航空作戦』を見た。
ある航空隊にジョンウェイン扮する新任部隊長が赴任してくる。先任の温情的な部隊長はいわば格下げとなり、厳格な新任隊長の下で留任する。いっぽう反抗的な部下たちは命令を無視したために命を落とす結果となり、しだいに新任隊長が信頼を得ていく、というストーリー

登場する航空機は、F6F、コルセア、PBY飛行艇、輸送機など。
やられ役の日本機は胴体側面に「燃料タンク」の文字が書かれているが、どう見ても機体は日本機に見えない。パイロットもおそらくただの中国人エキストラ。撃たれて絶命する一瞬のシーンだけではあるが、せめてもう少しきちんと演技してほしかった。それから、戦っていたのはガダルカナルだったはずだが、その時期にコルセアが出てきたのはちと疑問だった。コルセアってもっとあとから配備されるんじゃなかったっけ?


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『首』(1968) [映画・DVD系]

戦時中のいわゆる「首なし事件」解明に尽力した正木ひろし弁護士を小林桂樹が熱演。

炭坑夫が「脳溢血」で死んだことの調査を頼まれた正木。しかし検察の非協力的な態度、炭坑夫関係者の証言を精査していくうちに、警察官による暴行と隠蔽という疑いが濃厚になる。しかし正木の疑いに気づいた検察は、先乗りして遺体を解剖し、改めて「脳溢血」と認定したのだった。果たして、炭坑夫は脳溢血だったのか、それとも暴行死だったのか。正木は法医学専門の帝大教授の協力を得て、遺体が埋葬された現地へ向かう・・・・

当初、軽い頼まれごととしか認識していなかった正木が、しだいに事件の真相をつきとめようと執念を燃やしていく過程が描かれており、小林桂樹が熱演している。

(余談だが、その正義の人を演じる小林桂樹が一転、アレっぷりを存分に披露している『裸の大将』(1958)も面白い。劇中「こじき」「ルンペン」「きちがい」表現がでてくるのでビデオ・DVD化はされないと思うが。この映画の感想については、http://blog.so-net.ne.jp/warabaa/2007-02-15 参照)

キャストは小林のほか、検事役の神山繁が神経質でエリートのいやらしい感じが出てるし、警察寄りの地元解剖医にふてぶてしいワルそうな雰囲気たっぷりの大滝秀治、地元炭坑関係者役として「長さん」こと下川辰平など。さらに、帝大教授の連中も権威主義的で「いかにも」感満載だし、正木と共に首を切る解剖助手が、顔も態度も変人ぶりを発揮wしていて、映画の息苦しく深刻な展開に息抜きというか、面白みをを与えている。


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映画版『野火』(1959) [映画・DVD系]

映画版『野火』(1959)を見た。
以前、原作を読んで感想を書いたので、あらすじに関してはそれを参照。http://blog.so-net.ne.jp/warabaa/2006-12-09

映画版では、主人公の心の描写があまり表出されていないので物足りない気がした。原作では、主人公の行動と内面を透徹な第三者の視点を交えつつ俯瞰して描いていくのだが、映画版では、そうした側面はなく、事態は淡々と進み、見ている者にはおそらく退屈に感じるのではないかと思う。まあそもそも『野火』の内容自体が、死と隣り合わせた自分自身の生への渇望を、人肉食の現場に居合わせることとの関わりで描いているのだから、非常に暗い話でしかないが。

映画では「猿の肉」を食べようとするが堅すぎて歯が欠け、結局食べずじまい、という設定になっているようだが、原作では、永松に勧められて何度か食べている。そのことは、主人公自身、「猿の肉」といいつつ実は人肉であることを半分悟っていたわけで、自分自身が直接手を下すことには躊躇するのに、なぜ他人を介するとあっさりと(人肉食を)許してしまうのかという問いが投げかけられていることからもわかるように、映画版ではここをやや単純化してしまったきらいがある。また、主人公が極限状態の中で想起する神への祈りというか信仰心が描かれていないこともあり、主人公の内面まで深く切り込むことができていないと思う。

キャストについては、主演の船越英二は好演していたと思うが、私自身は晩年の船越英二しか知らないので、みすぼらしいひげ面の敗残兵を演ずる若い彼を見てもあまりピンとこない(『熱中時代』の校長先生とか『暴れん坊将軍』の2代目爺とかポリデントのおじいちゃんとは思えないってことですw)。むしろ、仲代達矢あたりにやってほしかったと思うのは、『人間の条件』を見てしまったせいだろうか。そのほかのキャストはミッキーカーチス、佐野浅夫、稲葉義男など。

野火

野火


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『フライングタイガー』 [映画・DVD系]

フライングタイガー』(1942)を見た。

日中戦争時に中国国民党軍を支援したフライングタイガー(アメリカ合衆国義勇軍)部隊の活躍を描く作品。

ジョンウェイン扮する部隊長が補充兵として旧知の友人を迎え入れる。この友人、飛行気乗りとして腕はかなりのものだが、軍隊の規律正しさが苦手な男。配属されたのち、彼は部隊内で問題を引き起こしていく。そしてラスト。日本軍が補給線として使用する橋を爆破する任務が部隊に命じられるが、隊長ひとりで輸送機にダイナマイトを積んで、いわば特攻のような形で出撃することになる。いざ出撃!という輸送機の中に、友人も乗り込むのだった・・・

全体にわたって、P40と日本の(おそらく)97戦、97重爆との空中戦が繰り広げられる。
戦闘シーンは記録フィルムでなくほぼ特撮のようだ。正面から撃たれて搭乗員が目を押さえる同じシーンが3度も出てきたのが笑える。

そして、例によって、でてくる日本人はヘンだw
「早ク、センソの用意シテ!」「ヒコキ、キマシタ!」「テポウノ用意シテ!」「ヨロシ!」などなど珍妙なニホンゴが楽しめる一品w

フライング・タイガー

フライング・タイガー


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『TOKKO--特攻--』 [映画・DVD系]

TOKKO--特攻--公式サイト
http://www.cqn.co.jp/tokko/

 この映画は、日本人にとってはいまいち焦点のはっきりしない映画のように思われるのではないだろうか。というのも、この日系2世の女性監督の視点と、われわれ日本人の視点には当然のごとく、大きな違いがあるだろうからだ。日本人にとっては、すでに様々な書物や映画などで特攻が取り上げられており、いまさら特攻と自爆テロの違いを考えようという視点を持つことはできないから、この監督と同じ目線に立つことはできない。

 しかしこの映画が話題になるということは、海外では(特にアメリカ人の間では)特攻を自爆テロと同一視する見方も強いことを示している。この監督自身もそう思い込んでいたわけだ。しかし、やさしい笑顔の叔父が特攻隊出身であったことを知ってから、「特攻」とは何かを自ら確かめるため日本へと向かう。そして、特攻隊生き残りの方々を取材する中で、徐々に「ひとりの人間」としての特攻の当事者たちに向き合うことになる。

 映画全体の印象として、特攻隊員や米駆逐艦の生き残りの方々から率直な、「ひとりの人間」としての思いを引き出したインタビューは面白い。まさしく、「生きたかったよ。死にたくはなかったよ」という言葉は至言だと思う。とはいえ、(監督の視点から派生する問題でもあるが)やや突っ込み不足の感は否めない。特攻によって沈没した駆逐艦の生き残りの米軍人には、特攻に対するイメージや思いをもっと語って欲しかったし、そもそも、彼ら(アメリカ人)にとっての特攻がいかに自爆テロと同じようなものにうつっていたのか、ということが冒頭ではっきりとは示されていないので、日本人にとっては元特攻隊員のホンネとしての発言も(ある意味)当たり前のように聞こえてしまうのではないかと思う。

 逆に、特攻について全く知らない人間や若い世代にとっては、過剰に美化したり忌避すべきものとしてでなく特攻を考えるひとつの素材として、あまり違和感なく入っていけるかもしれない。


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『バターンを奪回せよ』 [映画・DVD系]

世界名作映画全集に入っている『バターンを奪回せよ』(1944)を見た。

太平洋戦争における米軍のフィリピン撤退から大戦末期、カバナトゥアン捕虜収容所の連合軍捕虜救出に成功するまでを、米軍によるフィリピンゲリラ結成のいきさつとともに描く。ジョンウェイン、アンソニークインらが出演。

戦時中のいわば国策映画なので、当然日本軍(兵)はまったくの悪役。日本軍の本間中将役は名探偵ポアロのデビッドスーシェみたいなヒゲのおっつぁん(イタリア系?)なのが悲しいw いわゆる「バターン死の行進」の場面が出てくるが、行進する捕虜を監視する日本兵が、「youバカタレ!!」という珍妙なニホンゴを使っているのが笑える。フィリピンに仮の独立宣言をさせようとしてゲリラの襲撃を受けるのだが、その式典に皇族らしき人物(名前は失念)も登場しているようだった。それなのに簡単にゲリラに襲撃されてめちゃくちゃにされるあたり、あまりにもお粗末な式典だwwラストのゲリラによる日本軍基地攻撃の場面では、ゲリラたちが忍者のように棒を口にくわえて水田の中に隠れるという「技」も見せてくれる。日本軍の戦車は明らかに米軍戦車に日の丸を描いただけのシロモノ。

いずれにせよ、もう名作映画集から外してもいいんじゃないかなあw

バターンを奪回せよ

バターンを奪回せよ


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『雷撃隊出動』 [映画・DVD系]

『雷撃隊出動』(1944.11)を見た。

戦争末期に海軍省後援で作られた戦意高揚映画

空母瑞鶴を飛び上がる機があった。機は南方の陸上基地へ。そこで雷撃の神様と言われた通称「三カミ」(村上、川上、三上)が勢ぞろいする。教会で「土人」が歌を歌う一見のどかな風景。しかし戦況は思わしくなく、日に日に損害も増えていく。川上が補充機を受け取りにいったん本土に赴くが、どうやら補充は期待できない様子で、村上は憤る。敵の空襲もたびたびある中、貴重な戦闘機を他の基地へ貸し出すこととなり、搭乗員たちは泣く泣くそれを見送ることとなる。しばらくしてようやく補充の戦闘機が到着、さっそく空襲してきた敵の迎撃で大戦果を挙げ溜飲を下げる(仇をとってくれたと喜んだ「土人」の長がおみやげを持ってきて「ジャパン、ナンバーワーン!」」と叫ぶおもろいシーンがある)。そしていよいよ敵機動部隊が発見され、村上率いる母艦航空隊、三上率いる基地航空隊は全力で出撃、雷撃を行っていくのだった・・・

いくつか印象的なシーンがあった。例えば、食堂を経営している日本人のばあさんは鼻息が荒い。「アメリカの畜生どもをこの世界から追っ払っわにゃあ。わしゃここの土になってもいい。だがアメリカの畜生どもを2人でも3人でもたたっ斬ってからでないと」と言うのを聞いていた3人の兵士のほうは、逆に押し黙ってうつむいているのが印象的。すでに敗戦の日もそう遠くないことを暗示しているようにも見える。そのばあさんは、空襲を受けた後、捕虜が捕まったことを聞いて「わしに殺させておくれませ殺させておくれませ」と何度も懇願する姿もちょっとこわい。

次に、短歌得意な兵が日本を褒め称えるシーンがある。曰く「ひとくちにいって雷撃精神だ。これはつまり精神力以外の何者でもないと思うがどうだろう。わしは日本人の優秀性を考えている。歌だと古事記や万葉集などが生まれてるのは歴史上容易ならぬ時代なんだ。こういう容易ならぬ時代に日本人の真の強さ正しさ美しさがパッと出てくる。そこからああいった立派な歌が生まれる。つまり日本人の真の姿、雷撃精神だと思うがどうだろう?日本人とはすぐれた民族だが、一人一人がそれを自覚して皆その気になるつまり雷撃精神になる、すなわち一億ぜんぶが君らのような雷撃屋になったら、それこそ本当に神の国なんだ。雷撃精神とはすなわち体当たり、死ぬことなんだ」(この独白のシーンだけ妙な雅楽の音つきw)
一億総特攻・神の国発言キター

そしてもっと印象的な問答シーンがある。ある兵士が米兵捕虜に接してのち曰く「敵はこう言っている。『我々は飛行機もいい、軍艦もいい、兵器もいい、兵もいい、質もいい、新兵器もある、兵の士気も燃え上がっている、そんなアメリカが絶対負けるわけない』などと言うんだ。それなのにこっちでは、優秀な操縦士が乗る飛行機がなくて、たきぎ取りをしている。こんなバカなことがあるか!」と憤るのだが、それに対して別の兵士曰く「こっちが一人死んであいつらを十人殺せばいいんだ。それしか戦争に勝つ道はない。敵の弱点は人命を失うことさ。その弱点を一番有効につけるのが俺たち雷撃よ。こっちが命を捨てさせすればたった1発の魚雷でやっつけられるんだ。こんなボロい話はないぞ、なあ。」と答えられてコロッと納得させられている。「。俺は君のために死にに行く」などとロマンに浸っている場合ではなさそうだww

それから、敵であるアメリカは、戦闘機が病院や地元の「土人」を銃撃したり、捕虜がヘンな敬礼(礼儀を知らない存在)をしたりなど、物量だけは豊富だが卑怯で野蛮な「畜生」として描かれ、敵愾心を煽ろうとしている。

映画全体を通してかなり悲壮な感じ、すでに敗色濃厚でありいよいよ追いつめられて余裕も何もない状況がかなりあらわになっているという意味では、今から見れば戦意高揚になっているのかどうかよくわからない。というより、そもそも当時どの程度の人がこの映画を見たのかも疑問ではあるが。

登場する航空機は、九七艦攻、天山?、九七式飛行艇の離着水シーン、一式陸攻、零戦52型など(冒頭の空母瑞鶴だが、この映画公開時にはすでにレイテ沖海戦で沈没している)。米軍は(模型と思うが)P38、B24など。

雷撃隊出動

雷撃隊出動


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『千年の恋 ひかる源氏物語』 [映画・DVD系]

東映50周年記念映画『千年の恋 ひかる源氏物語』(2001)を見た。

千年の恋 ひかる源氏物語

千年の恋 ひかる源氏物語



このところ、『柳生一族の陰謀』『伊賀忍法帳』『里見八犬伝』といった、ある種戦いに明け暮れ血しぶき飛ぶ作品を多く見ていたので、つかの間一服の清涼剤となるかと思いきや・・・単調な「映像美」を長々と見せつけられてかなり疲れました。名の知れた源氏物語を、四季折々の花々をあしらった華麗な美と、日本が誇る豪華女優陣を出演させることで世界にもアピールできる作品にしようという東映の方向性が完全に斜め35度に傾いてしまったとしか思えません。
変なタイミングで松田聖子がわけのわからん歌を歌って登場するぐらいなら、最初からミュージカル映画として作っていたほうがよかったのではないだろうか。竹下景子の○○○ーシーンも見たくなかったw。あの映像のせいで故はらたいら氏の鬱がひどくなったのかもしれないし、大橋巨泉が参議院議員になったのにすぐ辞職してしまった原因になったのかもしれない。

製作スタッフを見ると脚本に早坂暁、企画に山内久司の名がある。それぞれ複数のスタッフのうちの一人だからどれだけ内容に関与しているのかよくわからないが、必殺を作った名プロデューサー山内、「必殺からくり人」を名作たらしめた早坂の名が泣くんじゃないでしょうか。まあ必殺は松竹、こちらは東映だし関係ないといえば関係ないが。

とりあえず個人的には、帝を演じた本田博太郎、無惨なケツを晒した渡辺謙あたりしか見所がなかったように思う。北京原人から必殺仕舞人はてはミカドまで演じてしまうウパー博太郎には頭が下がる。そして、ふんどし姿で砂浜でケツ出して死ぬ渡辺謙は、その後硫黄島で栗林として死ぬ演技の予行演習をやっていたのだと脳内補完しておこう。




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不思議惑星キン・ザ・ザ [映画・DVD系]

旧ソ連が誇る?B級SFコメディ映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』(86)を見た。
coolではなく、クー! な映画だw

妻に買い物を頼まれた主人公のオッサン、ウラジーミルは、「異星人だと言ってる男がいる」と若者に声をかけられる。ところがその異星人、ただの汚いホームレス風のジイサンにしか見えない。最初から疑ってかかっていたウラジーミルは彼の持っていた「空間移動装置」のスイッチを押したため、若者ゲデバンとともにキンザザ星雲の惑星ブリュクへとワープしてしまう。ここから、地球への帰還をめざす2人の珍道中が始まっていく・・・。

顔をペチペチ叩いた後、中腰になって手を広げる「クー!」というおバカな挨拶、先進的なのか古典的なのかよくわからん登場メカ類(特に釣り鐘型の飛行物体)、鼻に鈴をつけた主人公らとブリュク人との珍妙な掛け合いなど、不思議な感覚にあふれた作品。

不思議惑星キン・ザ・ザ

不思議惑星キン・ザ・ザ


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『真空地帯』 [映画・DVD系]

『真空地帯』(1952)を見た。

主人公である木谷一等兵(木村功)が昭和19年、刑務所から原隊に復帰したところから物語は始まる。彼は所属していた経理部の上官(加藤嘉)の財布を盗んだかどで刑務所に入れられていたのだった。刑務所帰りと知っている隊の上層部、表向き病院帰りと聞かされている中隊の兵士たちは彼の存在をいぶかしがる。唯一彼に好意を持っていた3年兵の曽田だけはあれこれ彼に気を配ってくれていた。彼にとっては、惚れていた女郎屋の女のこと、そして自らを刑務所に送った上官のことがどうしても脳裏を離れない。そうした中、野戦行き(南方戦線へ行かされる)の人選が行われるが、彼の存在を疎ましく思ったある人物の策略により、彼までメンバーに含まれてしまう。曽田から事の真相を聞いた彼は怒りを爆発させていくのだが・・・。

朝から晩、表から裏までの軍隊生活が舞台である。上官から初年兵にいたる厳しい階級序列は敬礼・言葉使い、鉄拳制裁まで容赦なく描かれている。日本の反戦映画は反戦でなく反軍映画だと評する向きもあるが、ここに描かれているのはまさにその代表格だろう。当時の原作者や製作陣、出演者たちの軍隊生活の記憶もまだ生々しく残っていた頃である。その軍隊生活がいかに人間性を奪う「真空地帯」であったのかが、リアルに描き出されていると思う。

二代目水戸黄門の西村晃がエゲツない鉄拳制裁を振るう上官として登場している。さらに三代目黄門の佐野浅夫も同じく先輩風を吹かせる上官として登場している。どちらも水戸黄門のようなのちの温厚なイメージを全く感じさせない怒りっぽいコワーイ奴である。こうした人間性を歪められた兵士たちのなか、インテリで物静かな曽田が印象的だ。

真空地帯

真空地帯


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