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『太平洋の地獄』(1968) [映画・DVD系]

太平洋の地獄

太平洋の地獄


『太平洋の地獄』を見た。
洋上の孤島に、一人の日本兵(三船敏郎)と一人の米兵が流れ着く。わずかな砂浜とジャングルしかない島。先に住み着いていた日本兵は、後から来てジャングルに逃げ込んだ米兵をあぶりだそうと頑張る。米兵の方は、日本兵の隙をついて水をかっぱらおうと頑張る。双方、ろくな持ち物や装備もない中で、頭を使って生き延びようと必死だ。そうこうしているうちに、しだいに両者の間に「共同関係」のようなものができあがっていく・・・。

前半の両者の「攻防」が面白い。特に日本兵を演じる三船敏郎が「またんかー、こら!」「だまれー、だまらんかー!」と迫力満点w。言葉こそお互いわからないものの、顔と態度で通じさせたり、立場が逆転したり、笑えるシーンもあちこちある。しかし、おそらく戦争のむなしさや不条理を表したかったのではないかと思われるが、ラストシーンのあっけなさには少々拍子抜けした。DVDには特典として「もう一つのあり得たシーン」が追加されていたが、こちらだと意外性がなくなってしまう気がする。
 登場人物は日米双方の「白ひげ」と「黒ひげ」のみ(もちろん「赤ひげ」ではない)。他には人間も戦車も飛行機も軍艦も出てこない。二人のひげオヤジの熱く冷たい共生を見るための映画だ。


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コメント 6

ken

こりゃおもしろそうな作品ですねえ。
ありゃ?邦画かと思ったら洋画ですか。
ますます気になる…。
by ken (2008-02-18 21:22) 

わらばー@見ッチェル

>kenさん
nice&コメント、ありがとうございます。
戦争モノというよりサバイバルもの?といったほうが良いと思うんですが、野武士のような三船敏郎と頑固ながらユーモアのある米兵(リー・マービン)の1対1の絡みが面白いです。ラストシーンは(個人的には)どうかと思いますが、二人が対立から共同へ至るプロセスがgoodだと思います。
by わらばー@見ッチェル (2008-02-19 16:09) 

クロヒコ

ども。
なんつーか、極限状況という舞台に登場人物を切り詰めて描くことで、人間本来の性質、そのしょうもなさと、ひとかけらの希望を描こうとしたんでしょうね。
あの気の抜けたラストシーンは、小野田さんがブラジルへ旅立った理由に繋がるような気もします。
サーバイブな環境で輝く命の煌きは、ひとたび文明社会の中に放り込まれると消滅してしまうのかな、なんて思いました。

by クロヒコ (2008-04-22 23:20) 

わらばー@見ッチェル

>クロヒコ氏
コメント遅くなりもうしわけありません。
なるほど、あのラストシーンを考えると小野田さんの件も理解できそうですね。でも映画としてはもっとひねってほしかったとは思いますなあ。
by わらばー@見ッチェル (2008-04-27 00:35) 

しろき

俳優リーマーヴィン他について一言
彼は海兵隊員としてサイパン島上陸作戦に参加、日本軍守備隊の激しい
反撃にあって所属するplatoon のほとんどは戦死し、本人も重傷を受け
る。
回復後は戦艦ニューヨークに乗艦し硫黄島、ついで沖縄上陸作戦に参加、
両島を艦砲射撃で攻撃する。
同艦は1945年4月14日、鹿屋発進の昭和特別攻撃隊佐々木八郎少尉
(推定)のゼロ戦に体当たりされて乗組員は死傷し、艦載偵察機は破壊さ
れる。リーマーヴィンは生き残り戦死者の追悼式に参加。
佐々木八郎は東大経済学部出身の俊才、最後の論文は資本主義の次
に来るべき新しい思想とシステムの提案であった。(きけわだつみのこえ)


by しろき (2008-07-21 10:56) 

わらばー@見ッチェル

>しろきさん
初めまして、コメントありがとうございます。
リーマーヴィン氏の経歴のご紹介、ありがとうございます。実際に日米戦に参加なさっていたんですねえ。大変興味深いです。
by わらばー@見ッチェル (2008-07-22 13:56) 

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